1789年に建てられた地役人・阿部家の武家屋敷を、群言堂のデザイナーである松場登美が10年以上の歳月をかけて蘇らせた宿「石見銀山暮らす宿 他郷阿部家」。
昔ながらの日本の良さをしっかりと残しつつ、過ごしやすくリニューアルされたこの宿は海外の観光客にも人気の宿泊施設となっています。
今回はこの、10年以上の歳月をかけて蘇らせた宿「石見銀山暮らす宿 他郷阿部家」の魅力からロケーション、お部屋の特徴、料理まで詳しく紹介します。
他郷阿部家のロケーション
他郷阿部家が位置するのは、島根県の大田市。
大田市は、田舎ではありますがのどかで暮らしやすい魅力的な街でもあります。
特に、自然が豊かで気候も穏やか、さらに地価が安く、新しい家を建てやすいのも大きな特徴なのですが魅力あふれる観光スポットも多く存在します。
中でもおすすめなのが、2007年に世界遺産に登録された「石見銀山遺跡」。
石見銀山遺跡は銀鉱山跡と鉱山町、港など14の地区から構成され、石見銀山公園から龍源寺間歩に至る遊歩道は、徒歩で片道40分~45分のほどよい距離で、散策コースとして人気です。
古い街並みが残る鉱山町には、武家屋敷や商家の屋敷のほか、古民家を改築したカフェや雑貨店、アクセサリーショップなどが軒を連ねているので他郷阿部家に宿泊しながらゆっくりと見て周るのにも最適です。
他郷阿部家の魅力
他郷阿部家の魅力は、1789年に建てられた地役人・阿部家の武家屋敷を、松場登美が10年以上の歳月をかけて暮らしながら繕い、蘇らせた宿にあります。
他郷とは「異郷の地でまるで自分の故郷のように迎えられる喜び、縁の尊さ」をさす中国の言葉のようで、「他郷遇故知(ターシャーイーグージー)」に由来しているようです。
近代化が進んでいる日本ではありますが、昔ながらの古きよき時代の面影を残しつつ近代的な快適さを融合させたこの宿は、どこか懐かしさを感じさせてくれる不思議な魅力があります。
他郷阿部家の部屋
他郷阿部家のお部屋は、武家屋敷の風格漂う奥の間、梁を生かした蔵やパッチワークのガラスを施された茶室などが用意されています。
それぞれに異なる趣向を凝らしたお部屋は、広々とした快適な過ごしやすい客室。
武家屋敷の頃の風格漂う欄間は、四季折々のしつらえを楽しむことのできるお部屋で、風格漂う欄間と高い天井が武家らしさを象徴するお部屋です。
夏は、風の通り抜ける建具や藍染の布で涼しさを演出し、寝室には昔懐かしい蚊帳が張られます。また、冬には、炬燵にみかん、炭がぱちぱちと熾る火鉢が据えられる、そんな日本ならではの季節ごとの室礼を最も楽しんでいただけるお部屋の数々です。
他郷阿部家の料理
他郷阿部家の料理は、台所の大きなテーブルでお客様全員と家主の松場登美が家族のように一緒に食卓を囲むスタイル。
夕食には、旬の野菜や料理人が地域で採った山菜、地元産のどぐろ、島根和牛や隠岐の島産の岩牡蠣などを使った家庭的な料理を愉しむことができます。
気取らないスタイルの料理は、どれも絶品で何度でも食べたくなる不思議な魅力があります。
これだけの魅力が詰まった、日本の古きよき時代を感じさせてくれる宿なら、泊まってみたいと思いませんか?
他郷阿部家の基本情報
施設名 | 他郷阿部家 |
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住所 | 島根県大田市大森町ハ159-1 |
電話番号 | 0854-89-0022 |
予算 | 2名 約90,000円~ |
公式サイト | https://kurasuyado.jp/takyo-abeke |
まとめ
今回は、10年以上の歳月をかけて蘇らせた宿「石見銀山暮らす宿 他郷阿部家」の魅力について紹介してきました。
他郷阿部家は、島根県の大田市という自然豊かな田舎町にある過ごしやすい宿です。
日々の騒音を忘れてのんびり過ごしたい方におすすめの宿なので、お近くへ訪れる機会があればぜひ利用してみてくださいね。